派遣業の営業職スキルアップ支援
～神は細部に宿る～

1．承諾してもらいやすい。

一般的に名刺交換＝挨拶＝日常的なこと、とういビジネス上の常識があります。ですから比較的承諾されやすいです。（接触しやすい） 

2．名刺を保管してもらえる

（飛び込みで撒いた名刺は、捨てられる）なぜ保管してもらえるかというと自分の名刺を渡した相手を特定・把握しておきたいという一種の防衛欲求的な考えが生まれるため、簡単には捨てられなくなるからです。その結果名刺交換した後については、名刺を見て連絡することが出来る状態にあるということが何にもまして受注の可能性を発生させます。

 3．名刺交換だけなら短時間で済む

これは、売り手、買い手両社にとってメリットですけれども売り込み、プレゼンはどんなに短くても３０分、通常は１時間を要するものです。もし時間がもらえれば、その場で商談を進めればよいわけですが、そうではない時は、名刺交換といえば短時間が基本です。しかも短時間でも、先方の担当者は当然売り込まれる覚悟は、少なからずしていますからアピールタイムをとることが許されます。更に多くの担当者は、自分の時間を割いたからには、有効な情報を得ようとするので短時間であれば聞く姿勢を持ってくれます。勿論、嫌々聞く担当者もいますが、それでも興味のある話には必ずアンテナを立ててきます。 

4．次回以降、電話接触・メール連絡が可能になる。（直接、個別の接触が、しやすくなる）

連絡頻度や内容については、一概にいえることではありませんが、印象を刷り込むにために非常に有効な手段です。他社比において優位に運べば新規の派遣会社に連絡する時のリスト上位にランクインすることが可能になります。

 以上４つのメリットを享受できるためテレアポでは、そこに派遣オーダーが無くても窓口役の担当者には名刺交換の許可を取り付けようということになるわけです。 

そして、メリットを最大限生かすためにとても重要なことをお話しします。名刺交換を承諾してもらえた場合のメリット３番目のアピールタイムの際の注意点ですが、短時間しか与えられていない事ばかりを気にして一方的にセカセカと話をする営業がいますが、これは実は非常にもったいない行為で絶対にしてはいけません。なぜなら名刺交換を承諾してくれた場合相手は、その時点で現在抱えている採用に関する課題を解決したいなど必ず何かしらのメリットを得ようとしているからです。

例えば

• 現在人員が不足しているが、思う様に増員が進まない。（or増員を進める予定がある）
• 現在取引派遣会社を増やしている。（or増やす予定がある）
• 現在取引派遣会社を変えようとしている。（or変える予定がある）
• 現在取引派遣会社の対応に不満を持っていて、他の派遣会社ではどうなのか聞いてみたい。
• 突発的な欠員の穴埋めが出来ていない。（or複数名の退職予定者がいる）
• 例年、秋口から年末にかけて人材不足になる。（or今年は特に危機感を強めている）
• 関連会社、取引先等に紹介できる派遣会社を探している。
• 派遣にまつわる法律改正や情報を得たい。（周辺地域や同業界の時給相場、派遣社員の直接雇用への切り替え方、無期転換ルールについて）

 等々、おおよそで云えば、大体はこの8パターンに該当する課題を抱えた状態でしょう。その課題を派遣会社の営業と会うことで、対応策・解決策に有効な情報収集が出来るかもしれない等と考えていることが多いです、場合によってはフィーリング次第では、その場でオーダーを出そうとしていることもあります。ですからアピールタイムでありながら一方的に話すだけではなくヒアリングタイムでもあると十分に理解が必要です。 

そのうえで、相手が質問したそうだったり、何か話し始めたりしたときは、直ぐに自分の話を止め、先ほどの例に挙げたような状況にあるかどうか等を、注意深く聞く事が重要です。なぜならこちらが話をしいる以上は、絶対に受注出来ません。ですから、兎に角相手に話してもらうその際、この８パターンを想定しておいて話を聞くと重要な情報がとれる可能性が高まり受注になりそうな話が出てくるかもしれません。この場合は、時間は全く気にしなくても大丈夫です。先方担当者の時間の許す限り長くても構いません。