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派遣社員の契約更新②
実務の流れ
実務の流れ
通常は、派遣社員と定期的にコンタクトをとっていますから現在の派遣先での業務内容、人間関係、職場環境などの満足度を把握できていると思います。ですから契約の更新が可能かどうかについても、ほぼ予測が付くと思います。
以下に契約の更新が可能であろうと思われる派遣社員についての更新確認の手順を説明します。
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契約の更新が可能であろうと思われる派遣社員についての更新確認の手順
1.契約満了日の約35~45日前に派遣社員に対して次回の契約更新が可能かどうか正式な確認をとります。その際、派遣先の契約更新に関係しそうな情報収集を行います。例えばシーズン的な忙しさや、最近の残業時間、新人の入社、移動、退職などです。その内容から次回の契約更新依頼が、あると推測できれば
「まだ派遣先には確認していませんが、恐らく前回同様の契約期間での更新依頼があると思いますが、確認がとれましたら改めて報告します」
と伝えておきます。仮に、急激な業務量の減少や部署の統廃合、吸収合併その他縮小系の話、社内の噂などの情報があった際には
「分かりました、では早速確認してご連絡します」
とだけ伝えます。
「大丈夫ですよ、今回もきっと契約延長ですよ」
などと期待を持たせることを言ってはいけません。派遣社員に迷惑をかけることになり、後々問題になります。
2.派遣先の担当者に契約更新の確認を取ります。
例えば
「現在○月○日まで○○の契約期間を頂いておりますがその後の契約の更新確認をお願いしております。本人には既に確認を取っておりますが、是非延長をお願いしたいと申しておりますが、宜しいでしょうか?」
という感じです。この時に契約の更新依頼があれば、別の派遣ニーズを探ります。派遣社員から聞いた忙しさ、残業時間、人の出入りを基に
「○○と聞いておりますが、他社さんでまだ紹介のないポストや繁忙に伴い増員予定など無いですか?」
と、必ず聞いて下さい。これは単に聞くという事ではなく、同じ時期に派遣社員の契約更新作業を行っている他の派遣会社もあるはずですから、もし契約を更新しない他社の派遣社員がいる場合に受注チャンスが巡ってくることになります。より効果的な売り込みとなり得るので必須トークです。その場で契約の更新依頼を頂けず、確定ではないが派遣契約が終了となりそうだという時には、理由を確認して正式な返答日を決めさせていただき改めて確認します。この場合も30日前には、派遣社員に告知が必要ですから余裕を持った日程を決める事が必要です。この時既に更新が無しと回答があった際には、別ポストを当たってもらえる様にお願いしておくことは言うまでもありません。
3.派遣先からの更新依頼があった場合には、その結果を派遣社員に伝えます。書面で明示することも忘れないで下さい。
以上が基本的な特に問題の無い場合の契約期間の更新確認の流れです。
先に派遣社員に更新確認可能の可否を聞くのは、予想が出来るためというだけでは無く、派遣先からしてみれば、冒頭で話したように派遣社員の仕事に関する事は、担当レベルで相当詳しく知っているだろうと思っていますし、派遣会社でキッチリと意思確認を取っていると思っています。ですから、派遣先に確認した際に自分の所の派遣社員は契約の更新が可能である旨を報告してくるか、さもなければこちらから聞いた時に、正確な返答が返ってくる事が当たり前だと思っています。派遣社員から先に確認しておくことは実務上必要であると同時にある種のビジネス上のサービス的な部分でもあります。又、もし仮に契約終了といった返答だった場合には、派遣社員の方は更新を希望しておりますから、直ぐさま別の部署や、別の業務での継続をお願い出来るという素早い対応が取れるのです。もし派遣社員の意思確認が出来ていないまま、派遣先から機契約終了を言われたら、派遣社員と接触した際に意思確認を取る前に、先ずは契約終了の雇止め告知を行わないといけなくなり、その後の対応が後手後手となります。
この点、担当営業が派遣社員の方も今回の更新は、問題ないOKだろうと思っていても状況は変わります。派遣社員の気持ちも移り変わります。派遣先企業にとって長年働いてくれている派遣社員は、戦力であることは勿論の事、替えの効かない大事な財産でもある訳です。派遣先からすれば、先ず派遣社員の意志確認を行ったうえで先に予定を押さえて欲しいというニーズには強いものがあります。
いかがでしょうか。わずかな違いの繰り返しと時間の経過により自然と結果が大きく違ってくるということは、細部の仕組みまでもが重要であることを理解しているか否かの違いです。それは企業価値を左右するとても重要なことです。頭でわかっていても実行に移せるかどうかが重要です。興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問合せ・ご相談ください。