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派遣社員のフォローの仕方①
派遣開始直後
派遣開始直後
派遣社員が派遣就業を開始した場合に派遣元の役目として必要になってくるのは、適度な接触によるフォローです。派遣先での出来事については、派遣社員は毎日働きながら、見たり聞いたり体験したり、とにかく細かな情報を持っていますから、人員の動向や新人派遣社員の受け入れ後の様子、退職予定者の有無など派遣元の営業担当者にとって非常に参考になる有力な情報になります。ここで、適度というのは、全く接触しないのは、論外として接触し過ぎるのも余程ベテランでない限り良いとは言えません。つまり人間は十人十色ですから極端に高い接触値や低い接触値では、その係り方がマッチする人、しない人が出てきてしまいます。
その為、その後に対応を必要とする出来事が必ず生じます。結果として必要以上に労力を割かれ多忙を極めることになってしまいます。おおよそ全ての派遣社員に受け入れられ易く、安定したフォロー効果を見込めるためには業務効率上最も効率の良い、「適度な頻度」というのが基本的なスタンスになります。
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新たな職場等、新しい環境下では、派遣社員のストレスも高く、通常よりも接触頻度は多くて構いません。軌道に乗るまでの一番の相談相手は間違いなく営業担当者ですから、不安定な時期は接触頻度を上げることは派遣就業を継続されるうえで効果的です。但し、本質は派遣社員自身が業務を修得しながら、その修得度合によって周囲からの信頼を得て人間関係が出来ていきますから、飽くまでも焦らず確実に自分の力で乗り越えなくてはならない部分ということです。
この時期に関わり方を間違えると職場批判や人物批判にまで話が及んでしまい、落ち着かせる意図で共感する対応をとることがあります。そのような時期は、派遣社員も不安定ですから、派遣先で十分なパフォーマンスを出すことが出来ていないケースが考えられます。従ってこの時期に派遣先企業から注意改善点を指摘されることも、しばしばあります。営業担当者が、そのことを派遣社員に伝える役目となった場合には、今まで味方をしてくれていた人間が手のひらを返したように、派遣先の言われるがままに非難をしてきたと受け取られて派遣社員との関係か急激に悪化します。更には派遣社員が派遣先に対して「営業担当○○さんの対応に不信感があるので退職します」等といって退職してしまう事すら起こりかねません。いずれにしても一番迷惑なのは派遣先企業ですから派遣社員のフォローは常にバランス良く極端に一方の肩を持つような言動は注意が必要ということが分かると思います。
派遣に限らず、はじめから居心地が良く納得感が高いと感じる職場は、そうそうありません。一方、仕事では業務を一日も早く覚えなければいけません。一番ストレスのかかるこの時期に派遣社員から「可もなく不可もなく」といった内容の反応が返ってきたら、概ね順調に就業中と判断しても問題はありません。
それが、派遣開始1か月を超えた頃で特定の人物を嫌う趣旨の事を度々言い始めた様な場合には、退職の可能性も高まりますから個別の対応支持を上司に仰いだうえの静観など社内的にも上司部下間で連携をする必要がありますし、法定の記録である派遣元台帳に記録を残しておくことは、言うまでもありません。
いかがでしょうか。わずかな違いの繰り返しと時間の経過により自然と結果が大きく違ってくるということは、細部の仕組みまでもが重要であることを理解しているか否かの違いです。それは企業価値を左右するとても重要なことです。頭でわかっていても実行に移せるかどうかが重要です。興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問合せ・ご相談ください。